LDLコレステロールと病気の関係

LDLコレステロールと病気の関係

LDLコレステロールを高くするおそれのある病気

病気の中にはLDLコレステロールを高くするものもあります。

糖尿病

たとえば糖尿病です。
糖尿病(2型)はインシュリンの働きが悪くなる病気ですが、このインシュリンは脂質の代謝に関わっています。
そのため、糖尿病によってインシュリンがうまく働かないと血中の中性脂肪が増し、そこからLDLコレステロールも増えていくおそれがあるのです。

甲状腺機能低下症

他には甲状腺機能低下症があります。
これは甲状腺ホルモン(細胞の代謝率を上げるホルモン)があまり分泌されなくなる病気で、発症すると全身の細胞の代謝が遅くなります。
その際、肝臓によるコレステロール代謝も遅くなるので、血中LDLコレステロール値が高くなる可能性があります。

閉塞性黄疸

それから閉塞性黄疸があります。
これは胆汁が逆流し、皮膚や粘膜が黄色くなる病気です。
閉塞性黄疸は「閉塞性」とあるように肝臓にある胆汁の通り道である「胆管」が塞がることで引き起こされます。
また胆汁は胆汁酸でできており、胆汁酸はコレステロールを原料にしています。
そのため、閉塞性黄疸にかかっていると胆汁を消費できず、その分、コレステロール消費もできないことから、LDLコレステロールが高くなるおそれがあるのです。

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群もLDLコレステロールを高くするおそれのある病気です。
これは血中のたんぱく質が排泄されてしまうのが特徴的な病気ですが、人間はたんぱく質が不足すると体内で自己生成して補おうとします。
このたんぱく質は肝臓で生成されます。
しかし、問題なのはこの時にLDLコレステロールも一緒に生成してしまうことです。
ここで生成された分のLDLコレステロールが血液に流されることで、血中LDLコレステロール濃度が余計に高まることになります。

 

LDLコレステロール値は病気を発見するきっかけになる

上記のようにLDLコレステロール値を高くする病気にはさまざまなものがありますが、これらの病気の発症は健康診断などでLDLコレステロール値の異常の有無を見ることで確かめることもできます。
特に発症しているかどうかの診断が難しい病気の場合、LDLコレステロール値は重要な判断材料になります。

 

何らかの病気を発症していることがわかれば、基本的にはコレステロールよりも病気の治療を優先することが大切です。
病気が原因でLDLコレステロール値が上がっているのであれば、その大元の病気さえ治してしまえば自然とLDLコレステロール値は下がっていきます。