LDLコレステロールが低い

LDLコレステロールが低い

LDLコレステロールが低い原因

LDLコレステロールが低い原因にはさまざまなものがありますが、たとえば食事から十分に栄養を摂れていないことがあげられます。
コレステロールは食事からも一定量摂取することができるので、コレステロール摂取量が少ないと肝臓で生成する分だけでは追い付かないことがあるのです。
特にもともと小食の人や無理なダイエットを続けている人は注意した方がいいでしょう。

 

それから病気の影響でLDLコレステロールが低くなっていることもあります。LDLコレステロールが低い原因となる病気には甲状腺機能亢進症、肝硬変、がんなどがあげられます。

 

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は甲状腺の機能が異常に活発になり、甲状腺ホルモンが大量に分泌される病気です。
甲状腺ホルモンが大量に分泌されると、新陳代謝が高まり、コレステロールの代謝が促されるので、LDLコレステロール値も低くなるわけです。
実際に健康診断でコレステロール値が低いことがわかった場合、甲状腺機能亢進症を医師から疑われることもあります。

 

肝硬変

肝硬変は肝機能が弱まる病気です。
人間の体内でコレステロールを生成するにはこの肝機能が正常に働いている必要があります。
そのため、普通の食生活をしていても、肝硬変になることでLDLコレステロール値が低くなってしまいます。

 

がん

がんは体に悪性の腫瘍ができる病気です。この腫瘍は体内の栄養を奪いながら増殖していく性質があります。
そのため、体内のコレステロールも腫瘍に奪われてしまい、LDLコレステロール値が低くなるわけです。

 

LDLコレステロールが低いとどうなる|症状は?

LDLコレステロールが低いとさまざまな健康被害が起こります。
たとえば、体内で分泌される各種ホルモンが減少することがあげられます。
コレステロールはホルモンの原料になる物質なので、LDLコレステロールが低いとホルモンを生成したくてもできない状態になってしまうのです。

 

ホルモンは体の代謝や免疫など、多様な生理学系を支えている物質です。
その分泌が不足すればからだの調節がうまくいかなくなり、いたるところで不調の症状が出てくる可能性があります。
また男性ホルモンや女性ホルモンが不足すると、男性(女性)らしい体が失われたり、生殖機能が減退したり、精神的に不安定になったりします。

 

それからLDLコレステロールは細胞膜の原料になります。ということはLDLコレステロールが低いと細胞膜がしっかり作られず、細胞が脆弱になる可能性があるということです。
細胞が脆弱になるとウイルスなどの異物が簡単に侵入できてしまうので、免疫力が低下したり、がんになったりするリスクが高まります。
また細胞自体が薄くなることで、血管がもろくなる症状も考えられます。
血管が切れれば命の危険も出てきます。

 

栄養の消化・吸収がしにくくなることもLDLコレステロールが低い時に起こることです。
これはなぜかというと、コレステロールは脂質の消化・吸収を助けている胆汁酸という肝臓で作られる物質の原料になるからです。
LDLコレステロールが低いことによって脂質の吸収が不足すると、疲労感が増したり、体温が下がったり、肌荒れしたりします。

 

LDLコレステロールが低いのを改善するためには

LDLコレステロールを高めるには食生活の改善が大切です。
まず基本は栄養バランスのとれた食事を意識するのがいいでしょう。
コレステロールは食事からしか摂れないわけではないので、普段よほど偏った食生活をしていない限りはLDLコレステロールが極端に低くなることもないと予想されます。
なかなか幅広い食べ物を食事に取り入れられない場合は、栄養価の高い食べ物を意識して摂るといいかもしれません。

 

もしLDLコレステロールを重点的に高めていきたいのであれば、コレステロール含有量の多い食品を選んで食べる方法もあります。
食品に含有しているコレステロールのすべてが体内で吸収されるわけではありませんが、やはり含有量の多い食品の方がLDLコレステロールの効率的な上昇が期待できます。

 

それから肝機能を向上させることでもLDLコレステロールが低いのを改善できる可能性があります。
肝臓にはもともと体内で不足している分のコレステロールを分泌して補う機能があるので、肝機能さえしっかりしていれば体内のコレステロール量の制御を任せることができるわけです。

 

肝機能を向上させるにはお酒を控えたり、脂肪肝にならないように肥満の予防やダイエットをしたりする方法があります。
また肝機能を向上させる食品を重点的にとるのもいいでしょう。
たとえば、タウリンを含む牡蠣やオルニチンを含むしじみなどがあげられます。

 

ただし、LDLコレステロールが低いのを改善すること自体はいいのですが、逆にLDLコレステロールが高くなりすぎないようにしましょう
LDLコレステロールが高くても結局健康に悪いので、そうなったら今度は低くする努力をしなければならなくなります。